ショートスリーパー

【判明】3時間睡眠のショートスリーパーが短命ではない3つの根拠

「ショートスリーパーって寿命が短くなるんじゃないの?」

「ショートスリーパーは短命だと聞いたことがあるけれど、大丈夫なのかな?」

あなたはこう思っていませんか?

 

世の中の人の9割は噂話やイメージにより、ショートスリーパーは短命だと決めつけてしまいます。

あなたがそのようなイメージを持ってしまっていることには共感できます。以前の僕も、あなたと同じように考えていましたから。

「3時間睡眠なんて不健康極まりない、絶対早死するだろう」と。

しかし、それは違うのです。

しかしこの記事を読んでいただければ、

あなたの、「ショートスリーパーは短命だ」という偏見はなくなることでしょう。

それでは、ショートスリーパーが短命ではないということを説明していきます。

ショートスリーパー短命説を覆した研究

「ショートスリーパーは短命だ」という主張をする研究者が大多数でした。

しかし、根拠としていた論文を覆す最新の研究報告がされたのです。

ショートスリーパーが短命だという主張は何の根拠もない話となりました。

睡眠時間と寿命の関係がないことを証明した論文

ロンドンのインペリアル大学の研究グループが、睡眠時間と寿命が関係ないという研究結果を報告しています。この研究は2019年の2月に発表されたもので最新の研究報告です。

研究報告はこちらからご覧いただけます。

短眠のハエは短命ではなかったという研究報告

この研究グループは、ミバエを使って短時間睡眠をとる個体と、普通の睡眠を個体の寿命を比較しました。

その結果、2種のミバエの寿命には差がないことが判明したのです。

また、以下のような主張もしています。

While the current study was in flies, the team speculate that if sleep is not essential for life in the same way food is, then it is possible that their results could apply across the animal kingdom, including in humans.

現在の研究はハエを用いて行ったのだが、我々研究チームは食物と同じように睡眠が生活に不可欠でない場合、その結果が”人間を含む動物界全体”に適用できると推測している。

また、論文の最後にこのような結論を述べています。

Most sleep does not serve a vital function.

睡眠の大部分は重要ではない。

このような最新の研究結果から、ショートスリーパーは短命ではないと言えるのではないでしょうか?

「たかが”ハエ”の研究だ!そんなに人間に適用できるわけないじゃないか!」

そう思ったあなたの発言はおっしゃる通りです。

では、今まで睡眠業界の権威たちが「ショートスリーパーは短命だ」と主張していた科学的根拠は何だったのでしょうか。

権威たちがショートスリーパー短命説の根拠とした過去の論文

睡眠業界の権威たちがショートスリーパーは短命であると主張する科学的な根拠となっていた論文の内容をご紹介します。ちなみにこの研究報告は2005年の4月になされたものです。

この研究でも同じく「ハエ」が実験の対象になっています。

まず知っていただきたいのは、

権威たちもハエの研究を根拠に「ショートスリーパーは短命だ」と主張していたのです。

この研究においては、黄色ショウジョウバエの遺伝子を操作し、突然変異を起こさせることで、短時間睡眠のハエを生み出していました。

こちらから研究論文をご覧になれます。

黄色ショウジョウバエを使った研究

この論文内で、短時間睡眠のショウジョウバエは短命であることを主張しています。

しかし最新の研究では、

この2005年の研究は、薬物を使って遺伝子の変異を起こさせる段階でハエに大きなストレスがかかっているために早死にしたのだと考察しています。

2005年の研究と2019年の研究のどちらが信憑性があるでしょうか。

間違いなく2019年の論文でしょう。

睡眠の世界的権威の主張が間違っていた話

睡眠業界の権威たちにとっては、2005年の”ハエ”の論文がショートスリーパー短眠説を支持する科学的な根拠だったのです。

もう科学的な根拠はなくなりました。

あなたは「スタンフォード式 最高の睡眠」という30万部以上売れている超有名な本をご存知ですか?

単純計算すると、日本人100人集めたら3人は読んでいる本です。

この本の著者である西野精治氏は、

・スタンフォード大学医学部教授

・スタンフォード大学睡眠生体リズム研究所所長

という凄まじい肩書きの権威中の権威です。

しかし、

この著書の中で、人間とハエは違うことに言及しつつも、2005年の短命だったハエの研究をもとに、

「短時間睡眠の人は短命」だといえそうだ (p42)

と意見しています。

確かに執筆の時点では、最新の研究結果は出ていません。

ですが、

世界最高レベルの権威でも、睡眠のことに関して間違ったことを主張していることもあるのです。

このことから、

・睡眠業界の権威の発言を全て信じていいわけではない

・(権威でさえ”ハエ”の研究を科学的根拠にしていた)

・「睡眠の大部分は重要な役割を果たさない」ということが最新の主張

ということをあなたに認識していただきたいのです。

ショートスリーパーの持つテロメアと寿命の関係

テロメアって何?

テロメアとはあなたたちがもつ染色体の末端を保護するものです。

この物質は人間の寿命と関わりがあるという”説”が存在します。

その理由は、老化した動物のテロメアの長さを測定したところ、テロメアが短くなっているという報告がされているためです。

従って、”テロメアが短い=寿命が短い”という説が生まれたわけです。

ショートスリーパー(3時間睡眠以下)はテロメアが短い?

テロメアの長さと寿命が関係するということはありません。

その理由を説明していきます。

2016年1月18日のテレビ放送「私の何がイケないの?」の「驚きのカラダの秘密解明SP」の中で、短時間睡眠で生活する芸能人のテロメアの長さを測定するというテレビ企画がありました。

対象となったのは以下の4人です。

・鳥居みゆき (睡眠時間=2.5時間)

・デューク更家 (睡眠時間=2.5時間)

・ピカ子 (睡眠時間=1.5時間)

・姿月あさと (睡眠時間=1時間)

この4人に対してテロメアの長さを測定するテストを行ったところ、一般的な睡眠時間の人よりも短くなっていることがわかったというものです。

この結果からもテレビ放送を見ていた人には、

「ショートスリーパーは短命だ」というイメージが出来上がってしまったと思います。

しかし、「睡眠時間が短い=テロメアが短くなる」とは言い切れません。

テロメアはストレス、栄養、運動などの様々な要因によって変化するものだからです。

また、何よりも、

テロメアと睡眠時間が関係するという研究結果は存在しないのです。

テロメアの長さと寿命の関係

テロメアの長さと寿命に関係があるのか。では、テロメアが長いほど寿命は長くなるのかというと、そうではありません。

わかりやすい例では、生物学の研究でしばしば用いられるマウスが挙げられます。

マウスは人間よりもずっと長いテロメアを持っていますが、寿命は長くても3年といったところです。

従って、

テロメアが長ければ、寿命も長いというわけではありません。

7時間睡眠を下回っても短命にならない話

あなたはよく「7時間睡眠の人が最も寿命が長い」ということを耳にするのではないでしょうか?

それもあって3時間睡眠なんてもってのほかだと考えていないでしょうか。

7時間睡眠が長寿説には、2つの論文が大きく影響しています。

あなたには、7時間睡眠が最も良いと言われる根拠となる論文の実態を知っていただきたいのです。

3時間睡眠でもOK?7時間睡眠が長寿説を提唱する論文の実態

当時、名古屋大学の助教授であった玉腰暁子氏は1988年から1999年まで、全国45地区の約11万人に対する調査をして、睡眠時間と死亡リスクの関係を分析しました。

実際の論文と結果の紹介はこちらからご覧いただけます。

玉腰暁子助教授による睡眠時間と死亡リスクの関係の研究

玉腰助教授の研究結果の紹介

その研究結果がこちらです。

(https://publichealth.med.hokudai.ac.jp/jacc/reports/tamaa1/index.html 「睡眠時間と死亡との関係」より引用)

グラフから一目瞭然だと思いますが、男女ともに7時間睡眠の人の死亡リスクが最も低くなっています。

7時間睡眠が最も寿命が長いと主張されるときには、しばしばこのデータが引用されています。

しかし、

このデータには”修正版”があるのです。

玉腰助教授はより精度の高いデータにするために、

・ストレス

・うつ病

・喫煙

・飲酒

などを計算に入れました。

さらに、調査時点での重篤な病気が睡眠時間に影響を与えてしまっていた人を考慮するために、調査した時から2年以内に死亡してしまった人のデータを除外しました。

修正後のデータがこちらです。

(https://publichealth.med.hokudai.ac.jp/jacc/reports/tamaa1/index.html 「睡眠時間と死亡との関係」より引用)

このデータが示すように、

男性については4時間睡眠以下の人が最も死亡リスクが低いという結果が出たのです。

玉腰助教授自身も以下のように述べています。

さまざまな要因をあわせて考えたところ、男性では、睡眠時間が短い場合には死亡リスクは上昇しないことがわかりました。背景にある病気や不健康の結果として睡眠時間が短くなっているだけではなく、男性では女性に比べて仕事をしている人が多いことから、何か仕事に関係する要因が睡眠時間を短くしている可能性もあります。しかし残念ながら、今回の研究だけで結論を出すことはできません。 (「睡眠時間と死亡との関係」より引用)

また、このように結論付けています。

「現時点では底までするほど確実に誰にとっても7時間の睡眠が良いものだと考える根拠はありません。それよりもまず、どうして睡眠時間が短かったり長かったりすると死亡しやすくなるのかというメカニズムの研究や睡眠時間に影響を与えるものは何なのかという社会学的な研究が必要と思われます。 (「睡眠時間と死亡との関係」より引用)

確実に誰にとっても7時間の睡眠が良いものだと考える根拠はありません

これが真実です。本人が認めています。

それにもかかわらず、7時間睡眠が良いと提唱する記事で引用されるのは、”修正前”のデータなのです。

このデータから、睡眠時間を4時間以下にするべきだと主張しているわけではありませんが、

「7時間睡眠が最も死亡リスクが低い」と言い切るのはおかしいのではないでしょうか?

気をつけてください。

あなたは、「みんなそう言うから」といって、情報を鵜呑みにしていませんか?

もしそうならば、睡眠業界の思うツボです。

「7時間睡眠でないあなたは気をつけたほうがいい」と煽るのです。

5時間睡眠で健康に問題なく生活をしているあなたが、煽られた結果不安になり睡眠薬を買おうもんなら、本当に思うツボです。

7時間睡眠を推すもう一つの論文の現実

一つ目の論文は日本で有名なものですが、世界的に有名な論文もあります。

この論文が世界的に「7時間睡眠だと寿命が長くなる」という思想を生み出しています。

カリフォルニア大学のサンディエゴ校の研究グループが2002年に発表したものです。

論文はこちらからご覧いただけます。

睡眠時間と寿命の関係の研究

この研究は、30〜102歳の”入院患者”110万人を対象にし、睡眠と寿命の関係を調べたものです。

結論としては、7時間睡眠の人が最も長生きしたというものです。

母数が110万人と多いことから信憑性があるように思えます。

しかし、この研究結果は

・1.入院患者を対象にしている

・2.被験者は病院という特殊な環境で生活している

ということを考えていただきたいのです。

 

1. まず入院患者であるという点で、3時間睡眠のショートスリーパーを目指そうというあなたとは全く状況は異なるということです。

入院患者の場合、激痛を伴う病気の人は睡眠時間が短くなるでしょうし、逆に、身動きがとれない病気の人の睡眠時間は自ずと長くなるでしょう。

それに、あなたには入院患者の友人が現在何人いらっしゃいますか?それほどいないと思います。そんな特殊な人のみを対象とした実験に信憑性があるのでしょうか。

 

2. 被験者は病院という特殊な環境で生活をしているのです。太陽の光を十分に浴びることもできなければ、運動もできず、ストレスも一般人以上に溜まることでしょう。

入院状態の被験者とあなたを同じ土俵に乗せて考えるのはおかしいのです。

この研究結果をもとに本気で「7時間睡眠がベストだ」と言い切る権威の人がいるのも不思議な話です。

ショートスリーパーが短命でないという科学的根拠がない話

マーク
マーク
睡眠研究の結果が変な解釈をされてしまっていることは分かったよ。でも、人間を使ったショートスリーパーが短命ではないことを証明する研究はないんだよね。
短眠チワプー
短眠チワプー
そうなんだよ。人間を使った研究は難しいんだ・・・

この記事を読んでいて、ショートスリーパー短命説を唱えられる原因となる論文の実態は理解していただけたかもしれません。

しかしあなたは、

「ショートスリーパーになっても寿命は短くならないというエビデンスはないじゃないか!」

と思われるかもしれません。

仕方ないことなのですが、ショートスリーパーが短命でないという科学的根拠を示すのは非常に難しいことです。

なぜなら、

短時間睡眠になってしまっている人ならいるが、自らショートスリーパーになっている人は少ないから。

短時間睡眠で生活してしまっているのと、ショートスリーパーに自らなってしまっている人は全く違うのです。

自分から望んで睡眠時間を減らしている場合とそうでない場合では、ストレスのかかり具合も大きく変わってきます。

被験者を集める際も、病院の患者が多いでしょう。

病気のせいで眠ることができず、短時間睡眠で生活しているなら理解できますが、自らショートスリーパーになっている人がいるとは思いません。

ショートスリーパーになっても大丈夫だという科学的根拠を示すのが難しい理由は他にもたくさん存在します。

詳しくはこちらの記事で紹介しています。

【研究がない!】ショートスリーパーになれる科学的根拠がない理由 この記事は「ショートスリーパーはエビデンスがないから危険だ!」と考えている人のために書いております。 ...

まとめ

いかがでしたか?

今回は、3時間睡眠のショートスリーパーが短命ではない3つの根拠を説明しました。

3つの根拠とは、

・ショートスリーパー短命説を支持していた研究は最新の報告によって覆された。

・テロメアの長さと睡眠時間の関係を結びつけた研究結果は存在しない。

・7時間睡眠が最も死亡リスクが低いという研究は2つあり、1つは7時間睡眠が最も良いという根拠はないという結論に、もう一つは実験の条件がまずおかしい。

ということでした。

この記事を読んで、

「一般的にショートスリーパーが短命だと言われている理由がおかしい」ということはお分りいただけたでしょうか。

あなたのショートスリーパーへの不安がなくなるきっかけとなれば幸いです。

【本当に?】ショートスリーパーの遺伝子が必要ない4つの理由 「ショートスリーパーになりたいけれども、本当に遺伝子が必要なのか?」 「後天的にショートスリーパーになれないのかな?」 ...

参考文献

「できる人は超短眠!」 著者:堀大輔 フォレスト出版

「睡眠の常識はウソだらけ」 著者:堀大輔 フォレスト出版